<ストーリー>
★良かったところ
・明るく楽しいドタバタコメディ
・セクハライベントの数々
・加速する願い事の中で悩み苦しむ3人(ただし初体験まで)
・『セックスをする』ということがシナリオの中で重要な意味を持つ

1番目、2番目については、いわゆる『期待通り』というやつです。
しかし……3、4番目を私は特に高く買っています。
『コンシューマ移植できないような作品』とはスタッフの言ですが、
確かにこれをH抜きで移植するとしたら、全く別の物語になってしまうでしょう。
純愛ものだろうがエロエロものだろうが、
セックス』それ自体の持つ意義について触れるえちげーはあんまりないと思います。
ただ、ご都合主義でやっちまうケースが大体で。
藤木隻氏の語る、『18禁の恋愛表現』ってやつが、
お願いお星さま』では目指されているのではないでしょうか。



★気になったところ
・一般的な倫理を超越した価値観(3人でくっつくのが最善かつ唯一の形)
・シナリオ数がやや少ない
・盛り上がりに欠ける青の星シナリオ
・活躍の場に欠ける陽介
・設定の使い捨て

1番目は人によっては受け入れられないかもしれません……
また、どういうルートを歩もうとも行きつくところが一緒なのでは、
ストーリーが複数ある意義も謎に……
ただ、赤の一番星、青の一番星をそれぞれ出すため、
あるいは、各ヒロインごとのシナリオがあるのはお約束だから、というような気も。
そもそも、そういう発想ならば、星を集めないと振り出しに戻されるのが不条理なような。
陽介や相方に対する心情の違いがシナリオによく反映されてましたのはいいのですが、
行きつくところが一緒ってのはなあ……
設定の使い捨ての典型的なパターンは、星図盤のアラーム機能。
振動設定にもできて、シルビィがいたずらに使ったあれです。
……あれって、その後一度も使われてない気がするのですが。
みんな願い星が来てから『来たか』って反応してますし。
他にも一回こっきりの設定がちらほらと……
ちなみにこれは『とらかぷっ!』でもあったことだったり。



<CG・演出>
★良かったところ
・ムチムチ原画家の本領発揮
・ソニーノーチェックもちたんSD原画家参戦
・豊富な立ちCG

真朋……真朋が……
危険過ぎる……ッ!!
そりゃあ、陽介も理性消失するってもんです。
キングオブザむちむち、奇跡の全身凶器!
いくたたかのんさんのSD画は賛否両論っぽい?ですが、オレ的にはアリです。
というか、SD原画までたけまささんに描かせるのはスケジュール的に無理でしょう……流石に。
立ちCGについては、キャラによってかなりの偏りはあるものの豊富です。
終盤専用の立ちCGを用意しているあたりがニクい。

★気になったところ
・こっぱずかしイベントの全画面CGが少なめ
・差分がやたらめったら多い(CGモードがかなり見づらい)
・立ちCGのエフェクトにこだわりすぎのような気が
・エッチシーンでの画面フラッシュ多すぎ
・おたまじゃくしの付き方に立体感が無い

新婚さんごっことか、ひびきの風呂上りにばったりきゃあいやーんとかありますが、
あれはらぶらぶっぷりよりも、事態の異常性を示すものですから……
あと、たけまささんは『差分が多いやつはキツい』とインタビューでおっしゃってましたが、
あそこまで増やさなくてもいいと思いますよ、わたしゃ。
細かくこだわってるんですけど、細かすぎてわかりにくいというか。
あと、エフェクトについても同様……
立ちCGという時点で、それを使った演出には限界があると思います。
晴れのちときどき胸騒ぎ』で、ああいう演出は完成されているというのが私の見解。
フラッシュは……色んな意味でテンポを悪くしてるかと。
おたまじゃくし出る直前だけでいいんじゃないすかね?



<システム周り>
★良かったところ
・バグが少ない
・AVGとして必要な機能は一通り揃っている
・セーブデータはそこそこ多い
……バグについては意外と重要かと。
とらかぷっ!』の時なんかはあるのとないのとで全然違いましたし。
この辺については、不満に思わなかったところ=良かったところなので、
あまり語ることはないです。

★気になったところ
・コンプ状況が分かりにくい
・星図盤パートでのセーブ・ロード不可
・既読判定が大雑把
・クイックセーブ・ロードの位置がマズい
・ゲーム起動直後にクイックロードをしにくい

1番目はかなり重要です。
特に、イベントCGのない願い星があったり、
SDだと差分CGがかなりあったり……正直、どこまで集まったのかわかりにくいです。
下手すりゃ、CGコンプできてない可能性もあるわけですし。
2番目は、プレイ中に一番気になったこと。
まあ、プログラムの都合上? セーブができないのは仕方ないとしても、
せめてロードはさせてほしかったです。
3番目。赤の星シナリオと青の星シナリオで、
ほとんど同じ文章のところがあっても(特等星発見など)、
そこは別のものと判断されていたり。
4番目、これで失敗したのは私だけではない模様。
『右クリックメニュー』と、『会話ウィンドウメニュー』の間に位置するんですよ。
つまりは、誤爆の可能性が……ていうか、実際しました。
あの位置はちょっと問題ありでは?
5番目。クイックセーブを多用していたため、
(特に、ストーリーに入り込むとこの傾向が強くなる)
開始時にちょっと1動作必要になるのが。
……『とらかぷっ!』であったのが消されたということは、
何か意味があるのかもしれませんが……


<キャラクター>
★倉橋真朋
 ○……(物語前半では)王道幼馴染
 ○……お弁当イベントで悶死寸前
 ○……同衾イベントで大興奮
 ○……キスイベントで昇天
 ○……世界ランクのむちむち
 ○……はさんでくれる
 ○……エロい
 ×……赤の星シナリオ終盤で何が言いたかったのかチト分かりにくい。
 △……クラスがA組なのかC組なのかはっきりしない

★天野陽介
 ○……真朋のキスイベントの時真朋と逃げ出そうとしたその心意気
 ×……全編通して主体性がない
 ×……自身の行動でストーリーを動かせていない
 ×……運動能力も大したことない
 ×……悩むだけで結果を出せない
 ×……言い訳多すぎ
 ×……青の星シナリオ終盤、隠しシナリオではまごうことなき肉棒要員
 ×……ぶっちゃけ見せ場がない

★橘ひびき
 ○……実は本作における数少ない常識人の一人
 ○……少年漫画的幼馴染
 ×……陽介のどこが好きなのか、なんで好きなのかが不明瞭

★ファム(ファルミリア=イストナーク)
 ○……単純で情熱的
 ×……見せ場に欠ける(騒ぐだけでなかなか物語に干渉できない)
 △……非常識ぶりが中途半端

★シルビィ(シルヴィア=シルヴァーナ)
 ○……なんだかんだ言って真面目である
 ○……地味だがファムよりずっと出番(見せ場)が多い
 ×……結局なんでファムから逃げたんじゃおのれは
 △……ところでセクハラ同盟は?

★佐和文香
 ○……文句無しの最強キャラでありながら、その分をわきまえた行動しかとらない
 ×……陽介を食ったのは流石に目に余る

★桜庭綾瀬
 ○……ひびきさえ絡まなければ真面目
 ×……ひびきが絡むと単なる嫉妬キャラに
 ×……桜庭のえろシーンへの流れはどうにも納得できない
 ×……挙句の果てに、いきなり唇を奪おうとする始末

★上月千穂
 ○……脇役としての分をわきまえつつ自らのキャラを演じきった
 ×……『自分より大切な人』などと軽々しく言うものではない
 △……ウィンドミルはタイガーショット並み

★吉野姫子
 ○……脇役としての分をわきまえつつ自らのキャラを演じきった
 ○……友情に厚い
 ○……わかりやすい(正直である)
 ○……脇役としては申し分のないキャラ

★喜多川みなみ
 ○……本作中随一の常識人
 ×……『姫子の相棒』以外の存在価値に疑問
 ×……単独での見せ場が皆無(彼女の出番は常に姫子を伴う)

★吉野武志
 ○……典型的都合のいい友人
 ○……それでも単独の出番はある
 ×……もうちょっと『友人』としての出番があってもよかったと思う

★橘清歌
 ○……典型的ヤングママン年齢不詳。
 ×……ファムシルビィの下宿を許可した時点で役割終了
 ×……最初から最後まで完全に蚊帳の外

★エステル(エストリート・フォークエスト)
 ○……隠しシナリオまでの隠れっぷり、出現ぶり
 ×……生ける攻略本というか解答集というか……
 ×……悪く言うとご都合主義の集大成的キャラクター


<総括>
期待どおりのところはキチッと抑え、
それ以上のものも見せてくれました。
……ちょっとひっかかる部分もありますが、
全体としては良作じゃないかと。
つーか、オレ自身はこれが大好きなんで、
実質的評価はそれだけで十分。
以上。

もどりゃ