【なるなゆ】
「おいはつかり!
 ナマイキなほうのいもうとと
 ナマイキじゃないほうのいもうとと どっちがすきだ?」

【はつかり】
「コレにかぎっては ナマイキじゃないほうだな!」

【なるなゆ】
「えっっっ!!!!????」

【はつかり】
「意外だろう」

【なるなゆ】
「意外だ、意外すぎる(※1)……ナゼだッ!?」

【はつかり】
「俺もうまく説明できん(笑)」

【なるなゆ】
「あ――……ねぇ?」

【はつかり】
「(微妙に同意)」

【なるなゆ】
「うーむ、意外や意外や意外や意外。
 ……まあ亜季がツンデレかというと、
 それほどでもないと俺は思うんだがな」

【はつかり】
「たぶんそこんとこが影響してると思う」

【なるなゆ】
「あ――……ねぇ?」

【はつかり】
「便利よな、この台詞(※2)」

【なるなゆ】
「あ――……ねぇ?」

【はつかり】
「コレだけで対談を埋め尽くすのも一興か」

【なるなゆ】
「というわけで、本題に入るか(←素で)」

【はつかり】
「そうしよう」





ことはじめ。



【なるなゆ】
「というわけで、『らくえん』ですよ。
 結論から言うと、メチャクチャ面白いな、これ」

【はつかり】
「それはなによりだ」


【なるなゆ】
「だが……だがしかし。
 これを楽しめるってのは、
 人として越えてはならない一線を越えたり越えなかったりしなくては
 ならないのではないかと私は思うのであった」

【はつかり】
「うむ、越えてる人間しか楽しめなさそうな」

【なるなゆ】
「妹といえば当然義理であった。
 当然攻略対象であった。エッチ要員であった。
 普通の人間には想像も及ばないのだった。エロゲ脳だった」

【はつかり】
「エロゲ脳に染まってれば陶酔感を得られるんだよなぁ」

【なるなゆ】
「まあ、全世界の兄と妹がそんな事やってるとは思わないし、
 極めて稀なケースだとは思うんだ。
 本気では思わないんだ。
 ……だが、だがしかし。もしも俺がムーナスの一員だったなら。
 もしも同僚が妹連れてきたのなら。
 きっと俺は可憐と同じセリフを口走ったであろう。
 ……お前もそうだろう?」

【はつかり】
「あたぼうよ!」

【なるなゆ】
「エロゲ脳に染まりきったモノたちの共同体。
 それこそが、俺たちの目指した『らくえん』なのだ!!」

【はつかり】
「色んなものを捨てないと辿り着けなさそうだ」

【なるなゆ】
「お、俺はそこまでは辿り着けないデスヨ?
 ♪ふゆ〜〜〜〜ふゆ〜〜〜〜」

【はつかり】
「空口笛、空口笛」

【なるなゆ】
「というわけで、とりあえずキャラについてでもいってみよう(←唐突に)」

【はつかり】
「うい」





杏について。



【なるなゆ】
「ナマイキじゃない方の妹。
 オフィシャルな人物紹介を引用すると……

 『主人公の双子の妹のうちナマイキじゃない方。
  成績優秀容姿人なみ貯金大量性格サイキョー
  人見知り激しいプチ引きこもり人生爆走中』


 あ〜〜〜……ねえ?
 どうよ、はつ兄ちゃん?」

【はつかり】
「主人公甘やかしすぎ」

【なるなゆ】
「はつかり5号ッ! 君の意見を聞こうッ!!」

【はつかり】
「正直、主人公って杏のヒモ状態だなと」

【なるなゆ】
「家賃は杏負担とか、無茶苦茶過ぎるよな」

【はつかり】
「Φ学生にそこまでさせて何も感じないのかと」

【なるなゆ】
「親の金で私立十校受験して(費用参拾五萬円)、
 上京して、予備校通って、勉強に力入れる気ゼロなダメ人間だからな、
 にー兄ちゃんは」

【はつかり】
「これだけ読んだら救いよう無いよな」

【なるなゆ】
「いや、実際かなりヤバイと思うぞ。
 一般的な『悪人』に分類されるわけではない。
 だが、責任とか義務とかいったことがカケラも念頭にない正真正銘のダメ人間。
 基本的な人柄がいいから、作中ではあんまりダメっぽいところが表に出にくいというか、
 緩和されているわけだが……」

【はつかり】
「親が一人暮らし許したのが凄いよな、ゲームとは言え」

【なるなゆ】
「甘甘の激甘。にー兄ちゃんの言によれば両親は彼を信じているらしいが……
 もしかしたら単になげやりだったんじゃないか?
 あの家庭かなりアレだったみたいだし」

【はつかり】
「そうなのかもなぁ」

【なるなゆ】
「つーか、夫婦間不和の要因のひとつではあったんじゃないか……?
 彼の扱いについての問題」

【はつかり】
「普通の家庭ならそうなってもおかしくないよな」

【なるなゆ】
「そして、杏が彼にベタ惚れな理由がさっぱりわからないのだった」

【はつかり】
「そこはほら、えろげだし」

【なるなゆ】
「そこで一つ気になるのが、おぱんつゲームについての会話なんだ。
 ……覚えてるか?」

【はつかり】
「……覚えてない」

【なるなゆ】
「いつか作りたい理想のゲームについて、
 にー兄ちゃんがおぱんつゲームについての野望を熱く語るのだが、
 それに対する杏の反応は……

 「さめていく……100年の恋がさめていくよ」
 「100年の恋がいま形を変えて憎悪に」


 ……という具合である」

【はつかり】
「微妙に思い出したようなそうでないような」

【なるなゆ】
「いやー、その程度で冷めるなら、とっくの昔に見放してるだろ」

【はつかり】
「そりゃそうだな。
 それ以前にはそんな発言してなかったのかと」

【なるなゆ】
「それに部屋がエロゲエロ同人エロDVDエロエロエロエロエロエロエロエロ
 エロエロエロエロエロエロエロエロ雨後のタケノコかよな
 にー兄ちゃんのことだからな」

【はつかり】
「そんな部屋を見続けて育ってきたんだろうに」

【なるなゆ】
「うむ……そして何故俺たちはこんなにもにー兄ちゃんについて語る?」

【はつかり】
「あー……ねぇ?」

【なるなゆ】
「きっと、杏の全てがにー兄ちゃんに埋め尽くされてるからなんだろうな」

【はつかり】
「金銭以外は依存してるもんなぁ」

【なるなゆ】
「炊事洗濯家事全般もそうっぽいが。
 ただ、杏の行動はいつもにー兄ちゃんの為。
 杏の発言はいつもにー兄ちゃんの事ばかり」

【はつかり】
「この娘の将来が心配です」

【なるなゆ】
「あ〜〜〜……ねえ?」

【はつかり】
「あとにー兄ちゃんよ、
 いくら煮詰まったからといって線路に飛び込みだけはやめろと」

【なるなゆ】
「あれ、ノイローゼの一種ちゃう? 胃潰瘍やってたみたいだし」

【はつかり】
「うむ、やるなら他の手段d(略」

【なるなゆ】
「そっちかよ!!(※3)」

【はつかり】
「そりゃもう」

【なるなゆ】
「ところで、このゲームのメインヒロインは杏なのだろうか?」

【はつかり】
「難しい質問やな」

【なるなゆ】
「シナリオの立ち位置的には杏か可憐なのだが、
 パケ絵その他の全員集合イラスト見ると、いかにも脇役チックな配置されてるんだよな」

【はつかり】
「「あっち側」ヒロインの代表が可憐で、
 「こっち側」ヒロインの代表が杏とでも言うか」

【なるなゆ】
「『あいかわらずなぼく』の制作に山があるのも、あの2人のシナリオだけだからな。
 後は気がついたらマスターアップ。あるいは企画頓挫」

【はつかり】
「まぁムーナスの現場にいつもいるのがこの2人だしね」

【なるなゆ】
「っていうか、何故パケ絵その他のイラストでは、さえとみかが出張っているのだろう……
 共通イベントだと影薄いことこの上ないペアなのだが」

【はつかり】
「企画当初はそういう位置を占めてたんじゃなかろうかと」

【なるなゆ】
「企画途中でかなり内容変わってるぽいよな……」

【はつかり】
「路線変更は間違いないと思う」

【なるなゆ】
「なんというか、そのへんも『らくえん』の内容くさい……」

【はつかり】
「だが公式ページの対談見る限りは、
 リアルの方が余程面白いエピソードがあったとかなかったとか」

【なるなゆ】
「ああ、それはあると思うぞ。
 というか、所詮エンターテイメントなんだから、
 あまり現実に則した事とか生々しい事は描けないだろうな」

【はつかり】
「だろうな」

【なるなゆ】
「そういう意味では、ぷろGTRの『えろげ開発地獄編』と同じなんだよな。
 ユーザーの考える『エロゲ開発室』像を描いているというか。
 もっとも、こちらのほうが大分開発者よりな内容ではあるのだが」

【はつかり】
「うん、エンターテイメントとして楽しめるように上手く持っていってる感じ」

【なるなゆ】
「それでいて、それなりに現実的な描写も持ってきて開発サイドの苦労を描いているしな。
 でもそれは、開発者の自己主張ではなく、あくまでもエンターテイメントが目的。
 可憐のエロゲ観とか亜季の苦労話や愚痴には、結構な本音が混ざっているような気がするが」





亜季について。


【なるなゆ】
「ナマイキな方の妹にしてエロゲ声優の卵。声はまひるちん」

【はつかり】
「いちにーちゃん派」

【なるなゆ】
「そうなんだよなー。
 でも亜季シナリオではその設定死んでなかった?」

【はつかり】
「うん、あまり関係なかったような」

【なるなゆ】
「にー兄ちゃんと亜季のやり取りは見ていて心地いいものが多かったな」

【はつかり】
「なんでBJ(ビームジャベリン)なんだよぅ」

【なるなゆ】
「ビームサーベルじゃないんだな」

【はつかり】
「そこがまたヲタ的ポイント」

【なるなゆ】
「あの場面の亜季は本当に輝いていたな。そう、キラキラと」

【はつかり】
「あそこは面白かった」

【なるなゆ】
「そして、あのイベント見てから中古パソコンを二度と買う気にならなくなったな」

【はつかり】
「どうなったんだっけ、あのオチ」

【なるなゆ】
「前のオーナーがどんな使い方してたかわからないからイヤ。
  きっとヲタクだからイヤ。
  ハアハアされたに違いないからイヤ」
 「思われって言うなあ〜〜」
 「マッキンはダメっ!!(←エロゲができないから)


 って感じ」

【はつかり】
「あー」

【なるなゆ】
「……ねえ?」

【はつかり】
「でもマジレスすると中古って企業のリース上がりの品が多そうなイメージがあるんだが」

【なるなゆ】
「閑話休題。
 個人的には、杏と亜季の二人がペアで住み込むってのが面白いところだと思うんだ。
 妹一人だと、あの家庭内でツッコミ役がいなくなるからな」

【はつかり】
「確かになぁ」

【なるなゆ】
「一方とハアハアしようとする(してる)と、大抵の場合もう一方がそこにやってくるとか……
 あと「ああ、妹のチチは楽しいなぁ」などの場面がハアハア展開にならず、
 ギャグシーンに徹することができるわけよ」

【はつかり】
「こうでなくっちゃ」

【なるなゆ】
「知らないのか?
  妹のチチはもんでも罪にならないってコイヅミが決めるらしいぞ。
  明日、国会で」


【はつかり】
「この頃からコイヅミだったんだな、そういえば……」

【なるなゆ】
「あの場面なんか、もしも2人だけだったとしたらギャグシーンにならないんじゃないか」

【はつかり】
「なりえない、なりえない」

【なるなゆ】
「そこに杏がいるから、あの場面がギャグになるんだよな。
 「亜季ちゃん、ちょっとそのままチチもまれてて」

【はつかり】
「台詞だけだと知らない人間にはシチュが想像できんなこれ」

【なるなゆ】
「うむ。
 そして杏が殺意の波動に飲み込まれたサイキョー流当主と化すわけなんだな。
 個人的には、亜季とよからぬコトをいたした後で帰ってきた杏の反応なんかも面白いと思うが」

【はつかり】
「これぞ同居の醍醐味」

【なるなゆ】
「ウチはエロス禁止っっ!
 ……で、亜季といえば声優なわけだが」

【はつかり】
「うむ」

【なるなゆ】
「エロゲ声優を志してユピテルに入ってからの展開が、
 業界ネタならではの内容なんだな」

【はつかり】
「細部はだいぶ忘れてるなぁ」

【なるなゆ】
「3時間歩きとおしの訓練だとかいっちょ前のレッスンから始まって、
 いざオーディションを受けまくれば落ちまくり。
 役をもらっても出番は殺される人2とかそんなんばっかし。
 収録ブースは雑音防止の為に空調入れられずで簡易サウナ。
 預かった台本通りに練習してっていざ本番となったら、台本がいきなり当日差し替え」

【はつかり】
「嗚呼下積み時代」

【なるなゆ】
「概要だけ見ると別に誰でも描けそうなんだけど、
 細部の描写やら亜季の愚痴の内容やらが結構細かいんだ。
 てか亜季シナリオは珍しくヒロインの『仕事』がシナリオの要点になってるしな」

【はつかり】
「そうだったやな」

【なるなゆ】
「エロゲ開発室が舞台になってるにも拘らず、『仕事』そのものを追及してるのは亜季だけ。
 可憐の場合、通過点ではあったけど終着点ではなかったよな」

【はつかり】
「たしかに」

【なるなゆ】
「さえの場合も、シナリオ作成の苦悩は中盤でちょこっと出ただけで、あとはマリオっち大活躍な展開だし。
 杏の場合はにー兄ちゃんがダウンするだけだし。
 みかの場合は、他ブランドだから関わりようが無いし(副業には携わってたけど)
 でも、展開が二転三転してたわりにはえらく淡々と進んでいた気がするぞ」

【はつかり】
「割とね」

【なるなゆ】
「というか、淡々としてる割に急激展開過ぎて、最初見たときはポカーンだった」

【はつかり】
「正直、亜季シナリオの後半をあまりよく覚えてない(笑)。
 というか印象に残ってないんだろうか」

【なるなゆ】
「エロゲ声優と劇団天秤にかけて劇団入りでエロゲ声優やってED。
 実を言うと最近やったばかしの俺でもあんまり印象に残ってないんだな」

【はつかり】
「あ〜」

【なるなゆ】
「まあ、亜季はアキバデビューとチチもまれてる場面がサイキョーだからな。
 仕方あるまい」

【はつかり】
「これだけでお腹一杯?」

【なるなゆ】
「他にもいい場面はあるんだけど、この二つが俺的には双璧かなあと」

【はつかり】
「確かにいいシーンだ」

【なるなゆ】
「ナマイキな方の妹とは言うけれど、別にそれほどツンツンしてるわけでもないよな」

【はつかり】
「そうなんよな、ツンデレって訳じゃない」

【なるなゆ】
「フツーに仲のいい兄妹って感じだよな。気の置けない関係というか。
 亜季とにー兄ちゃんの罵りあいとかも、表面上だけ反発してるとかそういうんじゃなくて、
 お互いに垣根がないからストレートに言い合えるって感じじゃないか」

【はつかり】
「そんな感じやな」





可憐について。


【なるなゆ】
「ちび先輩」

【はつかり】
「勇ましいハムスター」

【なるなゆ】
「一応、仕事面ではあらゆる事をこなす完璧超人なわけだが」

【はつかり】
「えろげスタッフとしては優秀」

【なるなゆ】
「しかし、『あの』設定だけはいただけんかったなァ」

【はつかり】
「どの?」

【なるなゆ】
「そりゃ勿論、『好きな属性はレイプ』。
 監禁陵辱、タカビーな馬鹿女が無理やり犯されるのはたまんないにゃー……
 ではなく。『実家』の設定な」

【はつかり】
「あー」

【なるなゆ】
「世界観から浮きすぎてない?」

【はつかり】
「住む世界が違いすぎるもんなぁ」

【なるなゆ】
「一応この作品のジャンルは
 『調絶対御都合主義的等身大であいかわらずな僕らの青春友情恋愛
  おばかさん集団シチュエーション*ラブコメアドベンチャー』
なわけだが。
 全然等身大ちがうやん」

【はつかり】
「等身大の世界に降りてきたっちゅー事かの」

【なるなゆ】
「他の面子は一応等身大なわけよ。
 えろげ業界だって堕落する準備がOKなんだったらいつでも堕ちていける世界だしな。
 しかしこの人のルートはひっかけが多いな」

【はつかり】
「そうだったっけか」

【なるなゆ】
「敢えて波風立てまくるような選択肢を選び続けねばならん。
 まあ最初だけ気づけば後は楽勝なのだが……」

【はつかり】
「むぅ、そこら辺までは記憶がなかったなぁ」

【なるなゆ】
「CG外注するとか、その後逆ギレするとか」

【はつかり】
「ふむふむ」

【なるなゆ】
「……覚えてないのかYO!」

【はつかり】
「正直思いだせん…」

【なるなゆ】
「じゃあ、さくっと切り上げてさえにでも」





さえについて。


【なるなゆ】
「中学時代、3日間だけ付き合ったことのある女の子。
 ……こいつの設定も何かとヤバイよな――」

【はつかり】
「どんなんだったっけ(また訊く)」

【なるなゆ】
「三年前に中学校を卒業した主人公の『後輩』だぜ。モロ現役高校生」

【はつかり】
「あー、はいはい」

【なるなゆ】
「誕生日次第では一応年齢制限はクリアさせられるから、
 やはり高校生というところがマズくなるのか……ソフ倫的には」

【はつかり】
「そして予備校生に」

【なるなゆ】
「昼は学校、夕方は予備校、ムーナスのバイトは夜?」

【はつかり】
「かな。家でも書けるっちゃ書けるし」

【なるなゆ】
「しかし、シナリオ展開がどうであれ、最終的に企画に参加するっちゅうのはやや強引かと思ったり。
 っていうか杏みたく共通イベントの中で加入しとけばよかったのに、何故選択肢が……?
 誘わなくても知らぬ間に開発に参加してるし」

【はつかり】
「そこら辺も作ってる途中で迷走してたのかも」

【なるなゆ】
「まあ、OHPの人物紹介と実際の内容が異なるキャラだしな」

【はつかり】
「OHPもそうだし、マニュアルの記載も正確じゃなかったような覚えが」

【なるなゆ】
「実は当初はさえがメインヒロインの予定だったのだろうか。
 パケ絵で豪快なぱんてぃら決めてるし」

【はつかり】
「その可能性もあるのぅ」

【なるなゆ】
「あと、さえと言えばマリオっちだろうか」

【はつかり】
「メキシカーン」

【なるなゆ】
「片言の日本語と英語でオタク会話を交わす、というのは最高だったんだが……」

【はつかり】
「帰国後の夢がな」

【なるなゆ】
「あれはあれで立派な夢じゃないか?」

【はつかり】
「しかし日本に来て予備校に居るってのも考えてみたら凄いな」

【なるなゆ】
「……ふむ。向こうで修士課程まで終わらせて、博士は日本とかでもいいような気がするのだが。
 っていうか、大学受験から外国ってのは普通ないよなあ」

【はつかり】
「む〜ん」

【なるなゆ】
「しかし、まさか終盤であのような役回りを演じようとは……!!」

【はつかり】
「あの役回りの方選ばんとCGコンプできんのよね」

【なるなゆ】
「もうちっとマイルドな展開にすればよかったのでは……」

【はつかり】
「NTR要素を入れてみたかったんだと推測」

【なるなゆ】
「個人的には、マリオっちは徹頭徹尾『いいやつ』でいて欲しかったかなあと。
最後の決着つけるとこの『自分の方がこいつより優れてる』発言みたいのはちょい引いた」

【はつかり】
「あー、言ってたなぁそういえば」

【なるなゆ】
「NTR的展開は、ある意味しょうがないとも言える。
 だって、そういう選択肢しなけりゃ入れないからなあ。
 もしもしなけりゃ、波風立たずに普通に丸くくっついて終わり(CG埋まらないけど)。
 ある意味、因果応報的な展開ではなかろうか」

【はつかり】
「んー、ほら、そうでもしないと主人公が勝てる要素が無いとか」

【なるなゆ】
「いや、敢えて勝負を挑まんでも。
 つーか、決定的なカードは最初から握ってるわけだし」

【はつかり】
「まぁねぇ」

【なるなゆ】
「っていうか、そのカードを手放しそうになったのがあの展開なわけで。
 まあ、一番可哀想なのは当て馬にされたマリオっちなわけだ。OK?」

【はつかり】
「OK」

【なるなゆ】
「よし、次ッ!!」





みかについて。


【なるなゆ】
「G以上J未満の人」

【はつかり】
「唯一のきょぬー要員」

【なるなゆ】
「あの世界では貴重だぜおい! 神のカード並みにレア。
 俺が最初に特攻したのは彼女であることは言うまでもない(※4)」

【はつかり】
「人気ゲンガーか」

【なるなゆ】
「絵柄がKaren氏なんだよなー」

【はつかり】
「そうなるんだよな」

【なるなゆ】
「アリス時代は作品が出る度に絵柄激変してたけど、
 アリス脱退意向はあんまり変わってないのだろうか?」

【はつかり】
「それ以前に変遷が分かるほど露出してないしなぁ」

【なるなゆ】
「少なくとも、らくえんではすぐわかったぞ。
 『夜』時代の絵柄と大差ない」

【はつかり】
「今何やってるのか興味は尽きない」

【なるなゆ】
「うーむ、やはりぱにょん時代の絵柄が良かったと思うのだが……」

【はつかり】
「同意」

【なるなゆ】
「本人、元々あまりあの絵柄が好きじゃなかったって
 どっかでコメントしてなかったっけ」

【はつかり】
「なんか覚えがあるような無いような」

【なるなゆ】
「今の絵で安定してるってことはそうなのだろうか?
 『ひでSANの館S』の巻末では、
 時代を感じさせる氏の寄稿イラストが拝めるのだが……
 ……泣けるくらいにしょぼいぜ! 素人同然」

【はつかり】
「むぅ…」

【なるなゆ】
「で、なんでこんなに俺たちはKaren氏について語る?」

【はつかり】
「あーー……ねぇ?」

【なるなゆ】
「というか、みかは語るところが少ないんだよなー。
 専用シナリオ以外での出番が皆無に等しいし」

【はつかり】
「とりあえず、腕の良いCG塗りは不足気味というのは判った」

【なるなゆ】
「あー、あれは印象的なセリフ(※5)だったなあ」

【はつかり】
「確かに絵を描く人は多いんだろうけどね」

【なるなゆ】
「ユーザーの立場からすると、
 CGの仕事のレベルは一定以上になると見えにくいんだよな」

【はつかり】
「16色の頃はそれこそ職人技だったろうけど、今はねぇ」

【なるなゆ】
「作中でも言われてるし一般的にもそうなんだけど、
 ユーザーにはシナリオ屋と原画しか見えないんだよな。
 あとは音楽」

【はつかり】
「気にするとこって大体そこら辺やね」

【なるなゆ】
「他は最低限クリアできてれば――
 ――バグ多過ぎとか素人目に見ても塗りがヤバイとかでなければ――
 あとは一緒になっちゃって。
 ディレクターとか制作進行とかになると、
 大変は大変なんだろうけどその『色』が見づらい。
 少なくとも素人には。つーか俺わからん」

【はつかり】
「作品の要素を作ってるわけじゃないからね」

【なるなゆ】
「統括する役割だからなー。
 仕事を進行させるために背負っている重みは他の比ではないだろうけど」

【はつかり】
「作品の完成度には大きく関わってきそうではある」

【なるなゆ】
「期間内にどれだけクオリティの高い作品を作れるかってところが腕の見せ所?」

【はつかり】
「そんなとこやね」

【なるなゆ】
「ムーナスに一番必要だったのはシナリオライターじゃなくて、明らかに制作進行だったもんな。
 杏がいなかったらあの企画絶対ぽしゃってたぞ」

【はつかり】
「確実にな」

【なるなゆ】
「最後までシナリオライター見つからずにおじゃん。
 つーか完璧超人の可憐が何故カントクを野放しにしていたのだ?
 そこんとこ、所詮あの人もあの業界の人に過ぎなかったってことなのだろうか」

【はつかり】
「昔からのよしみもあるんだろうが、
 だったら余計に叱咤してもよさそうだしなぁ」

【なるなゆ】
「完成させる気があるならな。
 ライターがちゃんと動いてればもう少し状況はマシだったろうけど、
 あまりにもその辺の行動が後手に回りすぎている。
 ……ムーナスとミニミの因縁バラすくらいがみかシナリオの意義?(←本題を思い出した)
 ああ、あとみかについてはあれだ、殺意の波動に飲み込まれたサイキョー流当主」

【はつかり】
「そうだったやな」

【なるなゆ】
「でも、一番キレてるのは亜季とのアレだったりするという罠」

【はつかり】
「修羅場か」

【なるなゆ】
「サイキョ―――ッチョ――――ップっっっ!」
 ……所詮みかはその程度の存在なのかー!?
 つーか、完成しないし」

【はつかり】
「しないな」

【はつかり】
「でも主人公にとって一番はまり所に落ち着くシナリオなんじゃないかと。
 ムーナスの処遇含めて」

【なるなゆ】
「メタフィクション的展開だしなー。
 つーことはあれか、らくえんの初期企画は
 天使と悪魔とアンドロイドが活躍するSFエロゲだったのか?」

【はつかり】
「その可能性もある」

【なるなゆ】
「BOX2についての対談についても、その可能性を匂わせるような発言があるよな」

【はつかり】
「スクラップ&ビルド」

【なるなゆ】
「?」

【はつかり】
「いや何でもない」

【なるなゆ】
「つーか、タイトルと内容全然繋がらないぞ、「あいかわらずなぼく」」

【はつかり】
「あー…ねぇ?」





音楽について。


【なるなゆ】
「ロック。そしてギター。
 ……これが全てだな」

【はつかり】
「意図的に統一したらしい」

【なるなゆ】
「というか、音楽の発注時にそれしか伝えなかったようだな」

【はつかり】
「たまにはこーゆーのもアリかと」

【なるなゆ】
「個人的に好きなのは、

 『everydays like a dog』
 『star boy,ether girl』
 『the case of us plugout』


 だな。
 特に『everydays like a dog』は、
 作品全体にそこはかとなく漂ううさんくささがよく表れていて良」

【はつかり】
『star boy,ether girl』以外は曲名だけ聞いても思い出せねぇorz」

【なるなゆ】
『everydays like a dog』はゲームを開始して一番最初に出る奴。
 『the case of us plugout』はタイトル画面」

【はつかり】
「あ〜、判った」

【なるなゆ】
「作品のアウトローっぷりっぷりがよく出てる。
 副題も『ノライヌみたいに』だし」

【はつかり】
「うん、内容にうまくマッチしてると思うわ」





CGについて。


【なるなゆ】
「原画はやまとなをゆき氏。
 大和田直之氏と同一人物とのこと。誰か知らんけど」

【はつかり】
「俺も知らん…」

【なるなゆ】
「絵柄が微妙にファニーBeeっぽいよな」

【はつかり】
「アニメ畑の人ってやっぱ似てくるのかね」

【なるなゆ】
「そうかもしれん。
 しかし『しすエン』と比べて結構こざっぱりとしてきたと言うか。
 いい意味で薄くなった」

【はつかり】
「えろげ業界向けになってきたやね」

【なるなゆ】
「あと、ほとんどのキャラの立ちCGで
 二頭身画が用意してあるのはナイスアイデアかと」

【はつかり】
「あったなぁ、そういえば」

【なるなゆ】
「亜季なんかは二頭身のイメージしかない」

【はつかり】
「確かに(笑)」

【なるなゆ】
「例のアキバババイベントではイベント全部通して二頭身。
 亜季は他のキャラに比べても二頭身率がかなり高い」

【はつかり】
「だからイメージがよりすり込まれるのな」

【なるなゆ】
「逆にさえとかは印象薄いな。
 可憐ももともとが見た目も言動も二頭身だからあまり印象ない」

【はつかり】
「喜怒哀楽がハッキリ出るシーンで使われる印象がある」

【なるなゆ】
「そういえばそうだな。
 二頭身絵でもそのキャラに必要な表情パターンが大体用意されてるしな。
 杏だと泣き顔とサイキョー、亜季だと含み笑いとハイテンションとか」

【はつかり】
「そうそう、そんな感じ」

【なるなゆ】
「しかし、女性キャラが全体的にぺた子なのは、やまと氏の趣味なのだろうか」

【はつかり】
「そうなのかもなぁ。
 しすエンも全体的にそうだったし」

【なるなゆ】
「あ、でもしすエンで貧乳とぺったんこの差が分かるようになったぞ」

【はつかり】
「あー(笑)」

【なるなゆ】
「貧乳は小さいだけだが、ぺったんこはそもそも凹凸がないのな」

【はつかり】
「(つД`)」





シナリオについて。


【なるなゆ】
「この作品の面白いところは、
 どうあがいても主人公達の作ったゲームが
 世に認められることはないってとこだと思うんだ」

【はつかり】
「そういえばどのシナリオでもそうやな」

【なるなゆ】
「そもそも完成しないみかシナリオは論外だが、
 例え完成してもその出来については言及されないシナリオもあるし。
 強いて言うなら、亜季の声が若干受けたってとこだけだな。
 これって、かなり特異なことだと思うんよ」

【はつかり】
「普通なら一つくらいは大成功なエンディングを入れがちだしなぁ」

【なるなゆ】
「主人公達が『ものをつくる』ことを題材にとっているものは、大抵なんらかの形で成功を収めるからな。
 でも『あいかわらずなぼく』はひっそりと売られて、ひっそりと他のタイトルに埋もれて消えていく。
 年間600タイトルの中の、名も無い一本のソフトとして」

【はつかり】
「あくまで「等身大」なんよな。
 一握りの成功者ではなく、その他大勢として」

【なるなゆ】
「うむ。それこそがこの作品の魅力だと思うんだ。
 大成功したムーナスはきっともう俺たちの『らくえん』じゃなくなってる」

【はつかり】
「そうなのかもな…」

【なるなゆ】
「アウトローたちの挽歌って感じじゃね?」

【はつかり】
「うむ、そんな感じ」

【なるなゆ】
「それでも、可憐シナリオ終盤で企画凍結後に
 『あいかわらずなぼく』を完成させるため、
 再びムーナスの仲間達が集う場面は胸が熱くなる」

【はつかり】
「一生懸命なんよな、彼らなりに」

【なるなゆ】
「大切なのは結果ではなく過程なのだってやつか」





おわりに。


【なるなゆ】
「しかし、月面基地のプレミアムボックス2はいつ出るんだ!?」

【はつかり】
「あーー……ねぇ?」

【なるなゆ】
「OHPの告知が5月で止まっているのであった。
 キャラ紹介が未だに杏だけであった」

【はつかり】
「未だ発売の気配は無いのであった」

【なるなゆ】
「……そんなところでリアル『らくえん』やってどうするッ!?」

【はつかり】
「やっぱ実体験が相当入ってるんだろうなぁ」

【なるなゆ】
「発売日はスタッフ知らないとか?」

【はつかり】
「それは実体験だと思う(笑)」

【なるなゆ】
「でもあれは会社責められんだろ。
 いくらなんでも企画立ち上げる時にスケジューリングくらいするだろー?(※6)」

【はつかり】
「しかしそれを守れん人間が集うのがこの業界、と…」

【なるなゆ】
「『えろげ開発地獄編』でも言ってたな…… 」

【はつかり】
「業の深い世界よの…」

【なるなゆ】
「堕落する準備はOK?」

【はつかり】
「OK!」

【なるなゆ】
「よし、行ってこい!!」

【はつかり】
「来ないのかよ!」






らくえん対談〜〜完!!




(※1)
はつかりはツンデレ好き。



(※2)
杏の口癖。
微妙に返答に困った時等に用いられる。
汎用性の極めて高い名台詞。



(※3)
はつかりは鉄っちゃん。



(※4)
なるなゆは巨乳好き。



(※5)
「ウデのいいグラフィッカーはね
 原画マンよりはるかに少ないんだ」

そうだったのか……



(※6)
もしかして、本当にスケジューリングしないようなブランドもあるのだろうか。
だからいつまで経っても完成しないような作品が生まれてしまうのだろうか。
年単位の延期がありえるのだろうか。
予算は一体どこから出るのであろうか。