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とらかぷのストーリーの難しいところ、そして面白いところは、
登場人物の四方山祭に対する認識が、各キャラごとに全く異なっているところだ。
具体的には、『金の扉』『大きな神』のことをどの程度認識しているか、
というのが全く異なっており、それらに関わりの深いキャラほど祭のことを『知っている』ことになる。
そこで、作中の登場人物をその認識の程度に従って分類してみた。
■認識度A:1200年前に何があったか知っている
大きな神、姫、美津羽(羽)、黒ノ巨人・頭
■認識度B:祭の本当の目的を知っている
黒ノ巨人(頭以外)
■認識度C:前回の大大祭について知っている
姫咲、喜十郎(+空音、誠太郎)
■認識度D:黒払いのことを知っている
優太、桜姫、御翼、静波、歌夜、夏葉
■認識度E:四方山大大祭の一般的な言い伝えを知っている
蕨、睦美
……大体このように分類されるだろう。
ここでちょっと特殊なのが静波と羽ちゃん。
静波は前回の大大祭に参加しているにも関わらず、
祭に対する認識は桜姫や御翼と同程度。
黒ノ巨人のことさえ知らない。
姫咲によって黒ノ巨人に関する記憶を封じられているためだ。
(もっとも、静波はもともと黒ノ巨人とあまり関わってはいないらしいが)
羽ちゃんにいたっては、認識度A、事実上全てを知っているにもかかわらず、
もったいぶった伝え方をしたり、敢えて知らないフリをしたり、
時によっては偽情報を流したりしている。
(どうも大きな神に口止めされているようなフシがある)
一例を挙げるならば……
優太が羽ちゃんに金の湯について聞きに言った時、
羽ちゃんは金の扉の事を荒唐無稽な伝承の一つとして挙げている。
黒ノ巨人・左脚が優太たちに倒された後、
その報告を聞いた羽ちゃんは黒ノ巨人や金色の玉について、
まるで初めて聞いたことであるかのような反応を返している。
鳥ノ神シナリオのクライマックス前で羽ちゃんは優太に1200年前の出来事を話すが、
そこでは大きな神は金の扉を独占しようとして金の扉を暴走させたとしている。
そこがとらかぷの面白いところでもあるのだが、話がややこしくなっている原因でもある。
そして羽ちゃんのセリフの中で一番理解に苦しむのは、
『古の三神が協力して黒ノ巨人を打ち倒した』としているところ。
一般的な四方山伝承にも語られているくらいメジャーな言い伝えなのだが、
これもかなり眉唾な話である。
黒ノ巨人たちのセリフではそのような事実は一切語られていないし、
黒ノ巨人・胴体によれば、黒ノ巨人がその意思を持ったのは、
大きな神が金の扉をくぐってから数百年後だという。
謎である。
四方山墜落直後の出来事について具体的に語るキャラは誰もおらず、
そのあたりは未だに謎に包まれているのだ。
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